葬儀業界に興味を持ち始めたきっかけは、突然他界した母親の葬儀。

普段から母親とは「どんなお葬式が良いのか」を談笑し、それをカタチにすることが母親にできる「最後の親孝行」だと考えていました。

我々家族が希望していた「お葬式」というものは、いま葬祭を生業としている立場からすると・・・あり得ないおくりかたでした。

そんなお葬式でも、お世話になった葬儀担当者の方は「大丈夫ですよ」と、いつも笑顔でそばにいてくれました。

本当に気持ちよく笑顔で母親を送り出すことができたことに、経験したことのないサービスの在り方を考えさせられ、長年にわたり就いてきた飲食業界を離れ、葬儀業界にご縁をいただきました。

「安心価格」「追加料金不要」など様々な葬儀社様のホームページには記載があり、それを実現なさっている葬儀社様はあるかと思います。

しかしながら葬儀業界に就いてから感じたことは、いつまでも良いイメージを持たれず悪いイメージばかりが先行し、これから葬儀に関わる方々の気持ちは煽られる一方でありました。

現実はどうでしょう。

祖父母や友人・先輩などのお葬式に参列した時の葬儀社の方々、両親を送り出す時に大変お世話になった担当者の方、ご家族の見えるところ・見えないところにかかわらず、尽力されている方々ばかりでした。

なぜ尽力していることが当時を思い返して理解できるのか。

それはお別れに集中させてくださり、気持ちに区切りを付けてくれたからだと思います。

また、私を葬儀担当者として育て上げてくださり、今現在も大変お世話になっている葬祭関連業者の皆様、本当に素晴らしい方々ばかりです。

そのような仲間に恵まれ助けられ支えられ、今の私が存在しています。

そのような仲間が葬祭業にも溢れています。

葬祭業もホテルやレストランと同じ、ホスピタリティ（おもてなし）産業なのです。

もしも皆様方がお困りの時には、是非各葬儀社の担当者様とお会いしてみてください。

「葬儀社」ではなく「葬儀担当者」と直接お話ししてみてください。

皆様方が素敵な担当者様と巡り合い、大切な方との最期の時間を共有してくださればと、切に願います。

「ご縁」があってはならない業種かもしれませんが、何かお困りの時には思い出していただければと存じます。

 

代表　橋本 慎吾